この映像とアミイゴ小池さんについて
(2015年2月26日のnewsより抜粋)
2、3日前、
小池アミイゴさんからメールが届きました。
正直すこし驚きながら、
何事かとメールを読み進めたぐらい、
ひさしぶりのコミュニケーションでした。
このサイトをご覧になっている方で、
小池アミイゴさんをご存知ない方もいらっしゃると思います。
僕自身、もう何年もお会いしていないし、
記憶の中の彼をたぐりよせても、
とても文章だけで彼のことをうまく伝えることができるとは思えないので、
アミイゴさんのサイトからひっぱってきました。
以下がそれです。
小池アミイゴです。
絵を描くのが生業です。
(作品は以下のサイトをご覧ください)
http://www.tis-home.com/amigos-koike
唄と共に生きています。
http://www.yakuin-records.com/
長沢節主催のセツモードセミナーで絵や生き方を学びました。
イラストレーションの仕事は、
まずは丁寧なコミュニケーションを重ね、
描くべき絵を導き出せたらと願っております。
長いDJの経験やいくつかのバンドを経て、
日常にある小さな唄を大切にしたいと思い、
OurSongsという唄の時間を15年前に創りました。
日々の生活の中で、旅先で向き合うコトの中で、
人々の誠実さに寄り添う唄のある景色を切り取り、
顔の見える人へと手渡してゆきたく思っています。
人のヨロコビも痛みも強さも弱さも肯定して、
しかし、
最後には必ず笑顔で終われるような表現をしてゆきたく思います。
以上がご自身によるプロフィールです。
メールの内容はトップページに飾らせてもらった映像に、
ぼくの曲、classico(アルバム"good morining"に収録)を使わせてもらいたいということでした。
宅ファイル便でおくられてきた映像を再生すると、
いままで僕がしっているアミイゴさんの絵とは、
ちょっとちがう印象をあたえる絵がclassicoにあわせて、
どんどんうつりかわって、
いつのまにか鳥肌がたっていました。
アミイゴさんに、
「すばらしい映像です。鳥肌がたちました、ぜひつかってください。」
という旨の返事をして、
公開のはこびとなりました。
ぜひ、みなさんに見てもらいたいとおもっています。
もうすこし、ぼくが感じたことを描いてみます。
以前は、写真というのは、そこに写っているもの、いわゆる被写体が主役だとおもっていたのですが、
2、3年前から、そうではなくて、それよりも、世界をそのように捉えて、みつめている写真家の目線の痕跡が被写体や写真そのものであって、写真家の世界の捉え方や感じ方こそ味わうべきものなんだと思うようになってきました。
それは、写真だけにかぎらず、絵だってそうだし、音楽もそうだろうし、
コミュニケーション一般においてもそういえるように思います。
この動画のなかのアミイゴさんの絵、
アミイゴさんが世界をどうとらえていて、どう感じているのかが、
しっかりと記録されている。
こういうことを、観客を意識した仕事としておこなうと、
なにかがこぼれおちたり、なにかを足してしまうことに、
往々にしてなりやすい。
ぼくは、この正直であり純粋で、
なにもこぼさず、なにもつけくわえない、
繊細な作品に自分の音楽をつけてもらえたことを、
光栄におもっています。
ぼくが音楽をつくるときに、
いちばん大切にしてきたことがそれだし、
それがまぎれもなく人生を賭して追求するに値するものだということを、
ぼくにあらためておしえてくれたのが東北大震災です。
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